平成26年11月12日 建築基準法を満たせば大丈夫?

火曜日に社員全員参加の社内勉強会を行いました。

テーマは「建物の構造計算」

社外より構造計算を専門にされている一級建築士の先生を招き、
社員全員で聴講・質疑応答を交えて活発な議論を行いました。
お忙しい中、お時間をとって下さった古賀先生。
ありがとうございました。

さて、この「構造計算」とはいったいなんぞや??ということで、
学びたての知識を交えて簡単にご紹介します♪

「構造計算」
地震や生活荷重に対して建物がどの程度耐えられるかを計算すること。
言い換えれば「その計算書に基づいて希望の家を設計すること」とも言えます。

どういうことか、少し解説いたします。

日本の2階建木造住宅はどの様にして梁や柱の太さを決めていると思いますか?
実は、その住宅を建てる大工さんの経験則上の感覚によることが多いそうです。
もちろん、建物の工事を始める前の確認申請時に、建築基準法を満たしているかどうかチェックされますので、
いい加減な感覚で適当に建っているということはありません。ご安心を。

とはいえ、大工さんがいかにプロの職人さんであっても、
人間である以上、梁や柱の太さや場所を精密に決めることはできません。
どうしても余分な柱や部材が生じることもあります。
また、その逆もしかりです。必要な場所に必要なだけの部材が使用されていないかもしれません。
もちろん、実際に建てた建物がそうであっては困ります。

日本では、3階建木造住宅やRC造・鉄骨造では構造計算が義務付けられています。
これは過去に一級建築士が構造計算を偽造するという事件が起こったためです。
国が勧める「長期優良住宅」においても申請時に構造計算書の提出が必要です。
構造計算を行わなければ、本当に長期に渡って優良な住宅なのかの根拠が示せないからです。
ところが、不思議なことに一般の1~2階建て木造住宅には構造計算の義務がありません。
もちろん、義務ではないので必ずやらなくてはいけないということではありませんが、
構造計算を行うことで以下のようなメリットが得られます。

① より精密で正しい評価ができます。(AとB二つの構造だとどちらがどうなのか)
② より小さな偏心率を追求します。(建物の重心と剛心のズレ(ねじれ)をなくす)
③ より小さな層間変形角を追求します。(どれぐらい揺れるのかを考える)
④ 精密でバランスの良い設計をするため、必要なところに必要なだけ部材を使い、材料のムダがありません。

つまり、構造計算は単に建物の構造強度を計算するだけではなくて、
家の形状や大きさに応じたきめ細やかな構造計算を行うことで、
バランスの取れたねじれの少ない構造体を実現する高度な設計が可能になります。

構造体の強度に関する計算ですので、もちろん住宅性能にも関係してくるのですが。。。
長くなりましたので、続きはまた後日にしたいと思います。